ベトナムライフ

異文化コミュニケーション

おはようございます。今日は、異文化の人たちとコミュニケーションをするという観点でお話をしたいと思います。

異文化理解の難しさ

ベトナムで仕事をしていくなかで、日本で働いていたときとは違う職場環境になりました。今の自分の職場では、日本人がホーチミンで3、4人、その他ベトナム人が8人前後になります。また、実際に営業する先は、オーナーさんや店長さんが日本人というケースが多いですが、お店で働く受付の人や現場のスタッフはベトナム人だったり、欧米系のレストランの場合、マネージャーが欧米人だったりします。

今回、テトの期間を利用して、「異文化理解力」という本を読んでいました。まだ途中なのですが、各国の国や地域の特徴によって、コミュニケーションの伝わり方や捉え方が異なるということを体系的に説明したものです。8つの異なる指標で、コンテクストや、フィードバックの仕方など、各国の立ち位置を相対的にマッピングしています。

たとえば、有名な話でいうと、日本などのアジアの方では、ハイコンテキストなコミュニケーションと言われていて、相手が1話すだけで、相手の意図を汲み取ったり、その場の空気を感じ取る能力に優れていると言われています。一方、アメリカやヨーロッパの方では、直接的なコミュニケーション(ローコンテクスト)の文化と言われていて、相手に伝えたいことは10言わないと、全く伝わらない、と言われています。実際に、自分が幼少期にアメリカに住んでいたので、そうした日本とアメリカの感覚の違いがものすごくわかりますし、理解が深まりました。

また、本のなかで面白かったのが、こうした文化の違いというのは、その国がどれだけ独自の文化において、歴史を持っているか、ということに相関関係がある、という点です。たとえば、日本の場合、2000年以上も島国という隔離された場所で独自の文化を作りました。そこでは、日本人同士で形成された、あうんの呼吸というものが自然と何百年分も積み重なっているため、相手の空気を読むという能力に長けるようになりました。一方、アメリカなどは比較的歴史が浅く、1700年代から始まり、移住民族が多く暮らす国だったため、文化の異なる相手に過不足なく的確に物事を伝えるためには、直接的なコミュニケーションをとらざるをえない、というような話です。興味がある方は、ぜひ「異文化理解力」をご確認ください。

ベトナム人がいる職場の雰囲気

こうした異文化間の人とコミュニケーションの難しさを感じる中で、職場でも痛感することがたくさんありました。たとえば、ベトナム人は日本人に近くて勤勉で真面目な人が多いと言われますが、職場での同僚間のコミュニケーションは活発です。よく言うと「雰囲気が良い」、悪く言うと「おしゃべりが多い」、というところでしょうか。ただ、これは、僕はプラスに捉えていて、実際前の職場では、ピリピリした状況が続く中で、皆が黙々と作業をしたり、一心不乱に働く姿が多かったです。こうした緊張場面は仕事では大事なのですが、こうした状況は、社内というより、社外の人に対して発生する場合の方が健全らしく(たとえば、社長に対するプレゼンテーション、英語での商談等)、社内の上司に怒られるから、とか、数字が達成できなくて機嫌が悪い、みたいなものだと、社内の雰囲気も悪くなりますし、チームとして良いパフォーマンスがでない、ということも研究結果でわかっています。

一方、ベトナム人は終始明るく、結果として、オンオフの切り替えができている(若干オフが多め?)ので、みんなも仕事を楽しく続けることができますし、毎日やりがいを感じて、仕事場にくることができています。仕事のやりがいというのは、「朝起きたときに、今日も職場にいきたいぞ!」と思える度合いに近い感覚らしいのですが、やはり楽しい職場ですと、そうした気持ちも生まれやすいですし、仕事で失敗しても、同僚が優しく声をかけてくれると、嬉しいものです。

ベトナム人のサプライズがすごい

また僕がこっちに来て驚いたのが、ベトナム人の子はサプライズやちょっとした気遣いがとても上手ということです。上司の誕生日の日があり、僕らは他の日本人スタッフと、ケーキを買いに行こうと思っていました。しかし、ベトナム人の職場の女の子は、その日の朝、誰よりも早く出社し、自分で作った手作りのフルーツケーキを上司の机の上に置いて用意していたり、ものすごく大きな花を用意しており、完全に先手を打たれたというか、「やられた!」という感覚になりました。

朝、上司の机に用意されていたお花

また、昨日2月14日は、バレンタインデーというイベントがありました。こうしたイベントのときも、彼女たちはサプライズが非常に上手でした。実はベトナムでは、バレンタインデーは、女性が男性に好意を伝えるために告白する日ではなく、男性が女性に「いつも気遣ってくれてありがとう」とねぎらいも込めて、プレゼントや花を渡す日だそうです。昨日、バレンタインデーということすら忘れていた自分は、もちろん反省しましたが、彼女たちが逆にお菓子をくれたり、メッセージカードを用意していたときには、頭が上がらない思いでした。。。

仕事に没頭する毎日も大事なのですが、こうした相手を気遣うこと、何気ない配慮、サプライズというもの、純粋に相手を喜ばせるということを考えるだけで、毎日の仕事を楽しくしていくこともできますし、みんなでいい職場を作れるのだと、日々感じているところです。

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