ベトナムライフ

ベトナムってどんな国?社会主義国ベトナムの歴史と背景

ベトナムホーチミンへ海外移住し、7ヶ月がたった今、久しぶりに日本へ一時帰国をしました。

海外生活を始めると、日本に帰ったときに、文化の違いや街の風景にとても敏感になりました。ベトナムという国と、日本を比較するようになるため、日本のことを前よりも相対的に見えるようになったと思います。

今回、日本に帰国した中で、総じてみんなとの会話の中で多かったのが「ベトナムでの生活どう?」「ベトナムってどんな国?」と聞かれることでした。あまり海外に行ったことのない人たちからすると、ベトナムがどこに位置しているのか、また宗教や文化の違い、文化水準や日々の生活などはどんな様子か、ということについて、あまりイメージが湧かないようです。

今回、自分自身の理解も深める目的で、初めての方にもわかるように、「ベトナムってどんな国?」というテーマで、特に社会主義国という側面に着目して、解説をしてみようと思います。ちょうどいま読んでいる池上彰さんの「池上彰の世界飲み方 東南アジア ASEANの国々」がとても参考になるため、こちらの内容を元にお話したいと思います。

※事実と完全に一致しない部分もあるかもしれないですが、基本的には、本の内容に沿って説明しています

意外と知らない!実はベトナムは、社会主義の国

まず、ベトナムの、特徴的な点として、日本やアメリカのような資本主義の国ではなく、ベトナムは、社会主義の国、という点が挙げられます。政治は独裁で、日本のように複数の政党があるわけではなく、ベトナム共産党の一党独裁体制となっています。

資本主義と社会主義という対立の考え方があります。前者は、経済活動を自由に行い、自分がお金持ちになるために、富める人はどんどん儲けて、経済を活性化させていこうという考え方。働いた分だけ、その報酬が得られるという経済の制度です。一方、社会主義は、ロシアや中国に代表されるように、本来人間は皆平等、という考えのもとに、国が管理する平等主義の考え方です。そのため、資本主義経済のように、儲かる人だけが儲けて、資本家に富が集中し、貧富の差が拡大するのを防ごうという考えがあります。

なぜ、ベトナムが現在社会主義の国なのかというと、かつて、アメリカが支援する資本主義を中心とした南ベトナム軍と、中国やソ連が支援していた、ホー・チ・ミン氏が率いる社会主義を中心とした北ベトナム軍との間に行われた、ベトナム戦争において、北ベトナム軍(社会主義)が、この戦争で勝利を収めたからです。ベトナムは、唯一世界でアメリカ軍に勝った国としても有名ですが、この戦争をきっかけに、ベトナムは社会主義の国として繁栄しました。

アメリカは、社会主義が世界で広まっていくのを恐れたため、社会主義勢力をとことん潰そうとします。キューバでも朝鮮半島でも同様の理由で、資本主義VS社会主義の戦争が行われました。

経済活動は、自由主義。ドイモイ政策が経済成長を促したベトナム

しかし、中国やベトナムを見ると、ロシアのような平等主義(計画経済で、生産量も価格も全て政府が決める)ではなく、経済活動については、どんどん自由にやっているように見えますよね。

冷戦が終結し、ソ連が崩壊してからは、ベトナムも、そこまで社会主義を徹底してやっていこう、という雰囲気ではなくなりました。ロシアのように、すべて計画経済にしてしまうと、言葉通り平等にはなりますが、みんなが頑張らなくなるため、同じように貧しくなって、全体として豊かになりません。

そこで、たとえば中国では、事実上の一党独裁で、政治については、権力は共産党が握り、経済活動は自由にやってください、という方針を取りました。経済が成長し、みんなが豊かになったほうが、結果、政治に対する不満もなくなる、という理由もあります。

ベトナムでも、中国にならって、政治は共産主義だけど、市場は自由経済という「ドイモイ(刷新)政策」を始めました。実際、中国やベトナムはものすごいスピードで経済成長をしていて、ベトナムにおいては、今でもGDPが年間+7%の勢いで伸び続けています。

つまり、ベトナムは中国と同じで、政治は共産主義の独裁だが、経済は自由、という方針で、今現在も経済が急激に伸びている状況なのです。

中国のことが嫌いなベトナム。ポルポト時代にできた後遺症

さきほど、中国とベトナムは、政治や経済の状況が似ているという話をしましたが、実はこの2カ国は、意外にも仲がよくありません。ベトナム北部のハノイに関しては、中国にも隣接しているので、非常に交友が深い印象がありますが、実際には中国のことを嫌っているベトナム人は多いと言います。なぜなら、ベトナムは、かつて中国と戦った歴史があるからです。

中国は、ベトナム戦争中、同じ共産主義を掲げる北ベトナムを支援していました。しかし、ベトナム戦争が終わり、ベトナムの南北が統一された頃、ベトナム南部の左に隣接するカンボジアでは、原始共産主義を掲げるポルポト政権が、独裁政治を行っていました。僕も実際に、カンボジアで、ポルポトが行ってきた数々の虐殺に関する歴史を見てきましたが、虐殺された遺骨などはとても生々しい姿で残っていました。独裁政治に逆らうものは全て虐殺するという方針から、当時、国民からも不満がたまっていました。

 ここで、ベトナムが登場するのですが、国内に不満が湧いてきたのを不快に思ったポルポトは、国民の意識を、国内ではなく、国外に向けようとし、ベトナムは我々の敵である、という謎のちょっかいを出します。当然、ベトナムは何もしていないわけですから、これに怒り、怒ったベトナム軍がカンボジアに攻め入ります。このとき、中国軍は、防御が手薄になっているであろうベトナムに攻め込みました。カンボジアを助ける目的で、ベトナム軍が中国軍と戦うために、カンボジアからベトナム軍が戻ってくることを狙って行ったものでした。しかし、結果は、ベトナム軍の大勝利。ベトナム戦争後、アメリカの最新兵器を有していたベトナムは、国内に残った少数の兵士だけで、中国軍を撃退することに成功したのです。

また、もう一つ、中国とベトナムが対立構造にある理由として、ソ連がベトナムを支援していたことが挙げられます。ソ連は中国を敵対視していますが、中国にとっての敵はベトナムです。敵の敵は味方という理論で、ソ連は、ベトナムを支援します。こうして、「ソ連&ベトナム」VS「中国」という対立構造が生まれました。実際に、ソ連の支援により、ベトナムが中国軍を撃退することができた要因にもなっています。

この、ポルポト時代(1979年)の出来事があり、それ以降、中国を嫌うベトナム人が多いのが事実だそうです。今から、まだ50年ほど前の話なので、ごく最近のことのように思いますし、他人事でもないなと考える次第です。

歴史を学ぶことが面白い

海外に来てからですが、ベトナムという国に住み始めて、日本と比較して国と国の違いを考えるようになったり、その国の歴史や他の国についても詳しく知りたいという気持ちが強くなりました。相対的に日本を見れることはとても良いことですし、これをきっかけに、もっと日本の政治や歴史についても勉強していかないと思っています。

最近ではyoutubeで、池上彰やオリラジのあっちゃんの番組で勉強することもはまっています。実際に自分でもアウトプットしてみて、人に説明できるくらい詳しくなりたいなと思い、これからも頑張ろうと思います。

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